みなみinfo
輪菊部会TeamSTARの代表を務める大場信幸さんは、1,400坪の施設で家族とパート数名で夏は「精の一世」冬は「神馬」の輪菊2品種を栽培しています。
「義父が体調を悪くし、就農することを決意しました。県外出身で田原市に来るまで、土に足を踏み入れることも無く、農業とは無縁の生活をしていました。」と大場さん。農業の経験がなかったからこそ、農業への先入観なく始められ、務めていた頃に学んだ経営を活かし効率よく作業をしているそうです。
大場さんは『出荷率』を重視しており、出荷率が90%だった場合は出荷できなかった10%の原因を追究し、出荷率100%を目指しているそうです。栽培で重要だと話す「定植後、根をしっかり張らすこと」もこの出荷率に繋がっています。
「植物も人と同じで小さい頃がとても重要で、初期の段階できちんと発根させることが大切です。そのために、マルチ(うねをビニールシートなどで覆うこと)を被せ十分に発根させることで、生育が揃いロスが減ります。」と話し、大場さんが大切に栽培している思いが伝わります。
また、『職場環境』を大切にしており「家族やパートさんがより働きやすい環境で作業できるように考えています。」と大場さん。直挿しする際にも、容器に苗をそろえて並べるなどちょっとした気配りと、ひと工夫することで自然と作業効率も上がるそうです。
今後について「農業は素人だけどなんとか上手くできています。10年後くらいには引退して夫婦二人でのんびり過ごしたい。そのために、次の世代を考えた環境作りに力を入れています。」と言いつつも「でもきっと農業をやっているんだろうな」と笑顔を見せてくれました。