みなみinfo

農に生きる

遊び心を忘れず、楽しい栽培を
鉢物部会 森山悟史さん

鉢物部会の森山悟史さんは、1500坪の面積でベンジャミン、ストレリチア、ハイビスカスなどをご両親と奥さんの4人で栽培しています。

 

 

主力で栽培しているベンジャミンは、全国でも生産者が少ないそうです。皆さんが目にするベンジャミンは、3つの幹が捻られていますが、これは自然にではなく全て手作業で捻りを加えています。「ベンジャミンの仕立て方は捻るのがスタンダード。挿し木をして苗を作り、3つを1つの鉢に植えて生長させ手作業で捻り、剪定を行い2年ほどで出荷する」と森山さんは話します。

 

 

観葉植物は、剪定の仕方で枝のボリュームを変えられたり、幹を曲げたりと生産者によって仕立て方が違うため、同じ種類の物でも外観が異なるそうです。「植えて伸ばしただけではなかなか売れなかった」と森山さん。しかし、幹を曲げるなど個性的なデザインは付加価値が付き、近年では高値で取引されるといいます。森山さんも「遊び心が大切。いろいろなデザインを考えて試していきたい」と時代に合わせた仕立て方を常に研究しています。

 

 

農業のやり甲斐について尋ねると「市場と直接やりとりをして自分の名前で販売するため、自分で考えた商品が欲しいと言われた時は嬉しい」と話し、努力の結果が目に見えて分かる事にやり甲斐を感じています。現在の課題について「様々な物が値上がりし、消費者が鉢物に手を出しづらくなっていることが今の悩み」と森山さんは話します。

 

 

これまでを振り返り「就農した当初は、ただ栽培して出荷することの繰り返しだった。栽培している品目は違うが、部会員との交流を広げたら刺激をたくさん受け、どんどん楽しくなっていった。今後も遊び心を忘れず、楽しく観葉植物を栽培し続けたい」と笑顔で締めてくれました。

 

 

鉢物部会HPはこちらから


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