みなみinfo
ミニトマト部会に所属する太田真司さんは、ご両親と祖母、研修生の4名とともに1,100坪の面積でミニトマトを栽培しています。太田さんが栽培する品種「千果」は、高い糖度と味のバランスが良いのが特徴です。自分に合う品種を探しているという太田さんは「病害虫への強さや生長スピードなど、品種によって特徴があるため、自分が作りやすい品種を探している最中。」と話しますが、「でも、一番はお客さんに買ってもらうものだから、結局は美味しいかどうかが重要」と美味しいトマトを作るために、部会員からの情報収集を積極的に行っているそうです。
30歳で就農した太田さんは、高校を卒業後は工場に勤務していました。当初から抱いていた「いずれは農業を継ぐ」という思いは、勤めてからも変わらず30歳という区切りで就農を決めたそうです。
勤めていた頃との違いについて「農業は生きものが相手なので、天候によって出来が左右されたり、水やりの量を調節したりするのが大変。でもその大変な部分をこなせるようになると面白くなってきた。成果が目に見えてわかるのも、やり甲斐に繋がっている」と農業の魅力を話します。
ミニトマトの出荷は、9月下旬から翌7月まで行われます。現在は落ち着いているようですが、今年の夏は、暑さの影響もあり例年に比べ生育が悪く出荷量も少なかったそうです。栽培していく上で欠かせないこと、気を付けていることを尋ねると「樹の状態をよく観察するようにしている」と太田さん。樹の状態を確認することで、病害虫の早期発見にも繋がると言います。
最後に今後の目標を尋ねると「就農して5年目とまだまだ未熟なところもあるが、いずれは全て任せてもらうことが目標。また、11月に子どもが生まれて父親として家族を支えていくという責任感を感じている。家族を支えるためにも頑張っていきたい」と意気込んでくれました。