みなみinfo
西瓜部会に所属する髙崎徹さんは、21歳の時に就農し、現在はご両親とともにハウスと露地でスイカを栽培しています。品種は、祭りばやしシリーズの「祭りばやし777」「祭りばやし8「祭りばやしUT」の3品種を栽培しています。スイカ特有のシャリ感が強い「777」は最もメジャーな品種で、早稲品種の「8」は早い時期から収穫が可能、「UT」はうどんこ病と炭疽病の耐病性を持っているため、雨の多い梅雨に最適な品種です。髙崎さんのほ場では、5月中旬から7月中旬まで出荷が行われます。
今年のスイカについて「交配をする3月は、寒さと日照不足で花が付かなかったり、花粉が出なかったりした影響で、収穫量が5月末まで例年に比べて少なかった。現在は、例年並みの収穫量に戻ってきている。味は、寒暖差があったので糖度の高い美味しいスイカができた」と髙崎さんは話します。
収穫前の水を切るタイミングが、スイカの味を左右する重要な作業で、髙崎さんは、長年培った経験から樹の状態を見て水を切るタイミングを見定めているそうです。その他にも、温度管理の徹底やスイカ表面全体を綺麗な緑色にするため、1玉ずつお皿を引いたり、動かしたりと細やかな管理がスイカの出来を左右します。
西瓜部会が出荷するスイカで玉売りされているものには、1玉ずつ生産者の名前が書かれたシールが貼られています。髙崎さんは「名前が書かれているからこそ、食べた方から色々な意見が届く。だからこそ責任感も強くなり、自信を持って出荷しないといけないという思いがある」と話し、常に良い物を出荷するため日々栽培管理を行ってます。
最後に、今後の目標を尋ねると「スイカを栽培する人が減っている中、出荷量を減らさないように頑張っていきたい」と話してくれました。