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探究心を忘れずに
アールスメロン部会 小久保克己さん

アールスメロン部会の部会長を務める小久保克己さんは、3棟のハウスで雅春秋系と奏という品種を主力に、母親と奥さま3人で栽培しています。

 

 

アールスメロンと言えば、表面のネットの模様が特徴的です。特に交配後の10日前後、ネットの出始める時期が一番重要なようで「点滴チューブを使って少量多灌水で1日10回、設定した時間に定量の水が出るようにしている。こまめに水をあげることで、急な天候の変化にも対応できる」と管理方法を教えてくれました。栽培歴がすでに40年を超える小久保さんですが「納得できるメロンが出来たことは何回もない。それくらい栽培は難しい。品種によって造りやすさや食味も違うため、常に良い品種を探し、毎年試験品種を導入している」と話します。

 

 

今年の栽培状況について尋ねると「今年は、雨が少ないため例年に比べると栽培しやすい天候だが、ここ数年、外注の被害が多い」と小久保さん。コナジラミの被害が特に多く、被害が拡大すると黒くなったり糖度が上がらなかったりするため、こまめに防除することが大切だそうです。

 

 

アールスメロン部会では、毎年試験品種を導入し、部会役員全員で外観・食味を審査します。そして、良い品種は次年度の推奨品種として部会につなぎ、部会全体でより良い品種選定に努めています。

小久保さんは、今年新たな挑戦として12月に出荷するメロンの栽培と考えています。「上手に出来るか分からないが、お歳暮用の需要に対応していきたい」と今年の目標を話してくれました。


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