みなみinfo
田原洋菜部会の部会長を務める長神さんは、母親と2人で面積4haの畑でブロッコリーを栽培しています。秋冬ブロッコリーは4月まで出荷が行われ、春ブロッコリーは5月まで出荷が続きます。取材を行った11月中旬では、根こぶ病への耐病性と暑さに強い「ルイス」という品種の出荷作業が行われていました。
今年の栽培環境は例年に比べて厳しく、残暑と定植後の長雨や打て曇天が多かった影響で例年以上に病害虫の発生が多いそうです。特に黒すす病と黒腐病の発生が多く、長神さんは「例年以上に病気が多く、どれだけ気をつけていても発生してしまうので、早期防除と、発生したら広がらないよう細心の注意を払っている」と栽培への苦労と工夫を教えてくれました。
田原洋菜部会では、高品質なブロッコリーを出荷するため、出荷前の検査や真空予冷装置によって品質・鮮度保持に努めています。また「オーラパック」と呼ばれる高鮮度保持フィルムを段ボールの内袋として活用し、野菜の過剰呼吸や蒸散を抑制することで、収穫後も鮮度を保つことができます。これらの取り組みも市場からの高い評価に繋がっています。
長神さんは、今年度から部会長を務めており「田原洋菜部会は、ブロッコリー、レタス、セルリー、レッドキャベツなど多品目を出荷していて、他部門の会議に参加すると異なる栽培方法を知ることができとても勉強になる」と田原洋菜部会ならではの魅力を教えてくれました。また、部会長を務めることで「これまで接点がなかった方々と知り合う機会が増えたことも活動の楽しさに繋がっている」と話してくれました。