みなみinfo

農に生きる

『心を癒やす』そんな花を作りたい
リシアンサス出荷連合 安藤亮輔さん

リシアンサス出荷連合に所属する安藤亮輔さんは、母と妻とともに700坪の面積で白、ピンク、ラベンダー系の色を中心に「セレブ3型クリスタル」「ボヤージュ2型ライトピンク」「ジェームス」など20~30品種のリシアンサスを栽培しています。栽培品種を選定する際には、花が大きく、収量性の良い品種を選んでいるそうです。安藤さんは「リシアンサスは、水管理を少しでも間違えると花の形が変わる繊細な品種。難しいと分かっていてもその美しさに惹かれ、どうしても諦められない」と熱い思いを話します。

 

 

栽培管理で特に気をつけているのは、土壌管理です。立枯病の原因となるフザリウム菌を防ぐため、土壌の殺菌を徹底し、また、害虫対策にも力を入れています。特にコジラミの被害が大きく、効果的な農薬の情報をJAの営農指導課や普及課の職員から得たり、部会員同士で情報を取り入れ防除に努めています。

 

 

リシアンサス出荷連合では、高品質なリシアンサスを届けるため、10月から6月は毎月ほ場視察を実施し、市場の需要に対応するため、部会員同士でローテーションを組み、年間を通じて安定した出荷を行っています。また、品質維持のために、花が咲いた後は施設内の最低温度を15℃に設定することに努めています。

 

 

リシアンサスは、東京オリンピックのブーケに使用されたことで、その知名度が上がったことを実感しているという安藤さん。「冠婚葬祭でも目にする機会が増えましたし、ラジオでもリシアンサスが紹介されているのを聞いて、とても嬉しかった」と笑顔で話します。

最後に今後の目標について尋ねると「これからも多くの方に喜んでもらえる花を作り続けたい。そして、花を見た方の心が少しでも癒やされたら嬉しいです」と力強く語ってくれました。


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