みなみinfo
スイートピー出荷連合に所属する高橋昭人さんは、夫婦2人、300坪の面積でスイートピーを栽培しています。栽培品種は、薄いピンク色の「ジュエリー」や紫色の「キャサリンパープル」など全5品種を栽培しており、出荷は12月から4月中旬まで行われます。去夏の猛暑の影響で、花芽がなかなか付かず、2~3週間ほど遅れた出荷は、年明けから本格的に始まったそうです。
スイートピーはとても繊細な花です。高温多湿に弱く、気温が高くなると花の色が薄くなってしまったり、湿度が高いと花シミがでやすいため、寒い時期のほうが品質が良くなりますが、霜に当たると痛んでしまうので、霜が降りない程度の温度管理が必要となります。
高橋さんに栽培していく上で気をつけていることを尋ねると「とにかく手をかけること」と教えてくれました。スイートピーはマメ科の植物のため、樹がすぐに伸びてきます。そのまま放置するとステム(茎)が曲がる原因にもなるため、成長に合わせて誘引することが大切です。また、脇芽をこまめに摘むことも大切だと話します。
スイートピーの等級は、花の状態や花数、ステムの状態で決まります。シミや痛み等が無く、花が4輪付いていてステムの曲がりがないものが1番良い等級『秀品』になります。高品質なスイートピーを出荷するため、部会員、JA担当職員が出荷前に2段階で検査を行います。高橋さんは「選別をしっかり行うことが大切。厳しい検査があるからこそ、市場からの信頼に繋がっている」と話します。
今後の目標として高橋さんは「高く評価してもらえているからこそ『買って良かった』と思ってもらえるように、そして、評価を崩さないように高品質なスイートピーを責任を持って出荷していきたい」と熱い思いを語ってくれました。